2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

カリフォルニアロールと四川料理

ロサンゼルスの寿司店で開発されたレシピに、カリフォルニア巻きがありますね。 自国の食文化になじみのない異国で、新しい食文化を紹介する際の先駆けとなるのはこうしたアレンジした料理になるわけですが、日本人の感覚だと「偽の日本料理」になるわけです…

四川料理版冷奴

天府舫(テンフファン)にはお酒がすすむさまざまな料理をご用意していますが、今回ご紹介するのは「冷やっこ」です。京料理や居酒屋ならともかく、本場の四川料理店に来てわざわざ冷奴をと疑問に持たれるかもしれません。 材料は確かに何の変哲もない豆腐です…

おいしいラー油なら天府舫で!

日本では長い間、唐辛子から抽出した油成分のみの市販の辣油(ラー油)が主流でした。 今日では“食べるラー油”という具入りラー油のヒット製品の登場で、ラー油のイメージが一変し、石垣島や久米島、小笠原の島ラー油などのご当地ラー油が知られています。カレ…

ゴマ団子もイメージと違うかも!

たまにはスイーツのお話でもしましょうか。天府舫(テンフファン)のランチには杏仁豆腐や日替わりのゼリーを提供していますが、それ以外にもデザートがあります。 湯元(たんえん・元にくにがまえで表記)です。お湯に浮かべたゴマ団子です。中国ではお祝いの…

本当のホイコーローを食べませんか?

以前にも書きましたが、日本の四川料理はアレンジ版が多いのは、食材調達が難しかった時代背景と、日本人があまり香辛料の強い料理になじみがなかったことにあります。 故陳建民さんバージョンでは、オリジナルの四川料理と大幅に変えているわけですが、四川…

ジャガイモ炒めは食感抜群!

天府舫(テンフファン)の隠れた名物料理に「じゃが芋の細切り炒め」があります。 じゃがいもはアンデス原産の芋で、インカ帝国の時代より以前から食べられていたことでも知られます。 日本にはオランダ統治下のジャカルタ(ジャガタラ)経由で上陸したことで…

四川の麻婆豆腐の冷製バージョン!?

それにしても先日関東を襲った台風15号は凄まじかったし、怖かったですね。 そんな中、天府舫(テンフファン)にお越しいただいた大勢のお客さまに心から感謝申し上げます。 台風の後は秋の訪れを感じます。高温多湿の四川では、ピリカラの料理で代謝を高め夏…

ゴーヤ(苦瓜)の甘みを知っていますか?

ニガウリは「ゴーヤチャンプルー」など沖縄料理でよく知られる食材ですが、もともと熱帯地方原産の野菜で、中華料理でも使われる機会が多いです。中国ではお茶として飲まれることもあります。 「ツルレイシ」という和名がありますが、少し前まで日本の食卓に…

四川バージョンのチンジャオロース

青椒肉絲(チンジャオロース)は日本でも人気の中華料理の定番メニューです。 当店でもランチ、ディナーともに人気の一品であるのは間違いありませんね。 天府舫(テンフファン)のシェフは炒め物も名人です。スタンダードな中華料理としてもおいしい一皿です…

四川のナス料理といえば!

四川料理と聞いて、麻婆茄子を連想されるかたが多いと思いますが、じつはこれは日本で麻婆豆腐から派生して生まれた四川風の料理です。レトルトのソースの人気もあって、日本の食卓でもすっかりおなじみになった料理で、お客様からの要望が多いので、当店で…

四川のスタミナ料理で今日も元気!

やっと涼しくなってきましたが、9月前半の東京地方は連日の残暑でうんざりですよね。 年々日本は暑くなっているなあと感じます。 故郷の四川も高温多湿の気候です。当然ですが、四川料理の味付けは、地理的要因が育んだものです。 発汗作用の強い香辛料を利…

四川の激辛魚料理をアレンジした麺

四川は内陸に位置するため、日本のみなさまほど魚を食べる習慣がありません。 特に生魚の料理は…思い当たりませんね。 でも、川や湖の魚介を使った料理は、わずかですが存在します。 そのひとつが、「水煮魚」。中国語ですが、意味はわかりますね。見てわか…

辛い麻婆豆腐が苦手な方へ

天府舫(テンフファン)の麻婆豆腐は「麻」(山椒の痺れるような辛味)と「辣」(唐辛子の辛味)の双方を兼ね備えた四川の麻婆豆腐そのものです。惣菜やレトルトタイプの「麻婆豆腐の元」でよくある、とろみを効かせたり、花椒を使わないタイプやケチャップを…

坦坦麺は澄んだスープといっしょに!

日本の坦坦麺は、四川の汁なしのものをベースに、ラーメン仕立てにアレンジしたものが主流です。 おいしいんですが、ゴマのペーストが利いていてスープがどろっとした感じで敬遠するかたもいるようです。 天府舫(テンフファン)のメニューにもスープタイプの…

坦坦麺はお弁当

日本では長らくアレンジされたラーメンタイプの坦坦麺が主流でしたが、もともと、坦坦麺はスープのない麺でした。 天秤に担いで売られる労働者の昼食、ネーミングもそこから来ています。 炒めたひき肉やネギ、ヤーツァイの漬物などを具材に、ラー油と黒酢を…

蒸し鶏のイメージが変わる一皿

辛さを控えた料理で四川らしい一皿といえば、蒸し鶏(蒸鶏肉)でしょう。 日本で蒸し鶏といえば、日本風の棒棒鶏(バンバンジー)とか、蒸した鶏にしょうが醤油やねぎ醤油のタレをかけたものをイメージする人が多く、四川スタイルの蒸し鶏を食べられるのは限られ…

辛くない料理もありますよ

当店は本場の四川料理が売りですが、「辛い料理はどうしても苦手で!」という方もいます。 さて、四川人は誰もが激辛愛好家であるか。じつは、四川料理の名人が料理長を勤めているにもかかわらず、店主もそんなに辛い料理が得意ではないという意外な事実があ…

四川の真っ赤な棒棒鶏(バンバンジー)

日本に四川料理を広めた先人に、有名な料理人である故陳建民さんがいます。 中華の鉄人・陳建一さんのお父さんといったほうがわかりやすいですね。 陳さんのレシピでは、あまり辛い料理になじみのなかった日本向けにかなりマイルドなものにアレンジされてい…

店名の天府舫(テンフファン)とは

天府舫は“テンフファン”と読みます。 日本の方にはちょっと発音しづらい店名かもしれませんね。 「天府」は神の国のことで、水墨画にあるような美しい自然を持つ四川そのものを指す古い言葉です。美しい響きなので、四川料理のお店ではけっこう使われていま…

中国の三大激辛料理+α

激辛な話題を! 最近は世界一辛い食べ物の座が、ハバネロからブート・ジョロキアに変わったそうですね。 もちろん急に変わったという意味でなく、もともと辛い食べ物が世界中に知れ渡ったということですね。どちらも唐辛子の一種ですから、アバウトないいか…